お知らせ
2022/11/28
みなさんこんにちは
はる歯科診療室 歯科衛生士の網本です!
11月もあっという間に下旬となりましたね
朝晩の冷え込みが厳しいこの季節、体調管理にはくれぐれもご留意ください。
さて本日は、「レッドコンプレックス」についてお話しします
まず、お口の二大疾患は虫歯と歯周病です
歯を失う原因の90%以上は、 このニ大疾患です
そもそもお口の中には、700 種類ほどの細菌が生息していると言われています
“虫歯菌”と言えば「ミュータンスレンサ球菌」が代表で、多くの方のお口の中に生息しています。
それと同じように、”歯周病”にも主な原因菌といえるものが存在します。
歯周病菌にも弱毒性から凶毒性を持つものまで様々な種類が存在します。
それらの細菌を、歯周病の原因と関連の深い順にピラミッドとして模式図化して表し、分類することができます。
レッドコンプレックスはその頂点に位置する細菌群で、
その下層にオレンジコンプレックス、最下層にブルー、パープル、グリーン、イエローコンプレックスの細菌群が位置します。
レッドコンプレックスは歯を支える歯周組織を破壊するだけでなく、
血管内に侵入して全身を巡ることで(菌血症)、血管の老化(血栓・動脈硬化など)を引き起こし、
さらに全身にもダメージ(糖尿病・心臓病・脳梗塞など)を与えます
歯周病と全身疾患の関連については、こちらの動画をご覧ください
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レッドコンプレックスにはどんな細菌が含まれ、どのような特徴を持っているのかをご紹介します
①Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
この菌がもつ内毒素は、歯を支える骨を溶かす作用があります。
歯周病を進行させる原因菌です!
慢性歯周炎の原因菌でもあり、歯質に付着する力がとても強いので、バイオフィルムを形成します。
② Treponema denticola(トレポネーマ・デンティコーラ)
この細菌は、歯周組織の中や血管の中にまで侵入してしまうので、歯ぐきの毛細血管から菌が全身へと入っていってしまいます。
歯周病が全身疾患と深く関わってしまう原因菌です
③ Tannerella forsythensis(タネレラ・フォーサイセンシス)
歯周ポケット内に入ると、内毒素により歯周組織に全体に悪影響を及ぼします。
レッドコンプレックスは、血液の中に含まれる鉄分を栄養素としています。
歯ぐきからの出血がなければ、レッドコンプレックスは栄養不足となり増殖することができません。
しかし、歯垢や歯石に含まれる歯周病菌は時間が経つと病原性を増す性質があります。
磨き残しがあると、病原性を増して歯周炎を起こし歯ぐきから出血しやすくなります。
増殖を起こし、どんどん歯周病が進行していってしまうのです(´ω`)
レッドコンプレックスの感染時期は小学校高学年から18歳くらいの間といわれています。
すぐに歯周病が発症せずに、加齢や免疫力が低下する中年ころまで長い発症の時をジワジワと待ち構えているのです!(◎_◎;)
こちらの動画でも詳しく解説していますので、参考になさってください
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歯周病は、歯ぐきが腫れたり、歯の周りの骨が溶けていき、
歯がぐらぐら揺れてきてしまい、最終的にはぽろっと歯が抜けてしまう病気です(OvO)
初期症状がほとんどない為、痛みが出た頃にはもう手遅れになっていることが多く
『沈黙の病気』とも言われています(◞‸◟)
なんと!!日本人の成人の 80%が罹っているとも言われていて、
現在、人類史上最大の感染症としてギネスブックに認定されている病気なんです
歯周病菌の性質として、酸素に弱く「歯と歯の間」や
「歯と歯ぐきの境目」などの酸素の届きにくい場所を好んで生息しています。
特に、「歯と歯ぐきの間」にできる”歯周ポケット”は、
基本的に酸素がない場所になるので、歯周病菌が好む場所になります。
深い歯周ポケットは、歯ブラシの毛先が届かない場所になっているので、
普段のブラッシングで汚れを落とすことはできません
歯みがきやデンタルフロスなどを使って日頃どんなに丁寧に歯を磨いていても、
プラークを100%落とすことはできません。
そして磨き残したプラークは歯石になり、約 3 ヶ月ほどで病原性を増していきます。
歯周病やむし歯を予防するためには、歯科医院へ行って、
落としきれない汚れを専用の器械や器具を使って徹底的に掃除する必要があります。
磨けない所、細かいところなどはプロにお任せしプロフェッショナルケアを受けましょう
定期的な健診、クリーニングを受け健康なお口を維持させましょう
ご予約のお電話は
087-833-6480
高松市西町 13-31
はる歯科診療室
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